建築家 隈研吾
負けることから独創が生まれる。
建築家っていうのは社会の敵だよ。
勝手なことやってるものすごい身勝手な連中だと
思われてる、普通には。でも、まあ逆にそれを
跳ね除けたときには、ものすごい社会に喜んで
もらえる仕事ができるわけだからね。
建築にはこうして欲しいなって言ってるとか
そういう敷地の声を聞くわけ。
そういうような事にどうやって答えてやって、
それを建築に反映してやれるかっていうのが
僕らの技の見せ所でね。それにはまず、
声をきかなきゃいけなくて、これはどうして
ほしがってんのかな?この場所は、
って聞くわけですね。
負けることでプロジェクトを強くして
いきたいですね。
がんじがらめの中にいろんなヒントが
あるんじゃないかなって思うんですよね。
制約を楽しむっていうのが人生の中で
上手いやり方な気がする。
プロフェッショナルというのは
同じことを二度しない人。
私にとっての理想の建築とは、建物に気を取られず、
まるで自然の中にいるような感じになるものです。
安全性とは安心感だと思います。
したがって、心の平穏を保つ自然な素材であり、
特殊な技術や建物の強度とは別だと思うのです。
技術的なことはもちろん、
設計した建築が持つ哲学が最終的に問われる世界。
その建築にかける自分の思い、こだわり、
その土地と自分の設計した建築の接点。
それらは、数字でのみ語られるものではない。
哲学のない建築は人の心を動かさない。
僕は図面を書くときは、
手紙だと思って書けといってるんです。
隈研吾
隈 研吾(くまけんご、1954年-)は日本の建築家。神奈川県出身。
栄光学園高等学校、東京大学工学部建築学科卒。同大学院建築意匠専攻修了。日本設計、戸田建設に勤務後コロンビア大学客員研究員などを経て隈研吾建築都市設計事務所を設立。慶應義塾大学理工学部教授。
初期はM2(自動車のショールーム)など古典主義建築を引用したポストモダン建築を手がけていたが、その後、竹の家など自然素材を生かした建築を提案している。 近年、格子を多用したデザインが特徴的な作品が多く見られる。
愛知万博では会場・パビリオンの設計に携わっていた(会場計画プロジェクトチーム)が、自然保護団体の反対で度々計画が縮小したため、辞任した。
慶應理学部教授 隈研吾

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